京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

寺町

前回書いた寺町のこと、少しだけ。

御池通りに面した、老舗和菓子屋さんと中信の間のアーケード街、

雨に濡れずに歩けるところは便利ですが、ちょっと見が、なんだか

東京の私鉄沿線の商店街みたいなところが残念な気もします。

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でも、よく見ると、やはり京都ならではのところがそこここにあります。御池から三条までに目に付く京都らしい建物はというと…

 

まず左手に本能寺があり、門前右に日蓮上人の像があります。

本能寺といえば、織田信長の最後を誰しも思い起こすと思いますが、

その時は別の場所にあったそうです。

信長公のお墓がありますが、信長公のお墓は全国にいくつもあるということです。

境内には、私はまだ見た事がないのですが、戦乱や火災をかいくぐって今に伝えられた宝物を展示している大賓殿宝物殿もあります。

 

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この写真は夕方撮ったので、もう閉門していますが、昼間はここから中にはいれます。

 

本能寺の向かいにある、日本の美術や工芸などの古書が店頭に置かれている竹苞書楼も目につきます。。

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「寛延年間創業。天明、元治の大火により店鋪消失。現在の建物はその直後に再建した江戸時代の建物です。文人、学者に支えられ、竹苞書楼は生きてきました」

と、寺町専門店会のサイト(http://www.teramachi-senmontenkai.jp/shop/s06/s06btm.html)に書いてあります。古書籍全般を扱うとありますね。

古そうな貴重な建物とは思っていましたが、江戸時代のものとは知りませんでした。

 

そして、アーケードの天井を見上げると、鐘の形の照明が。

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天性寺、本能寺、矢田寺 と、寺町通にあるお寺の名前が書いてあります。

天性寺はもっと三条に向かって行った左手、姉小路を超えた方にあって、少し奥まっているので、檀家さん以外はあまり行かないのかと思っていましたが、木蓮で有名だそうで、今まで見逃していたのが残念です。

矢田寺はさらに三条通との四つ角近くにあり、赤い提灯とお線香の匂いが注意を引きます。

 

さて、もう一度、竹苞書楼さんのあたりに戻りますが、数件おいて鳩居堂があります。

筆や硯、お香、版画の絵はがきなどを売っていて、いつもお香のいい香りが何メートルも先まで漂っています。

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入り口の方からではなく、横から撮ってみました。こうして見ると、立派です。

 

上島珈琲はチェーン店ですが、鳩居堂の斜め向かいあたりにあるお店は、小さな中庭がガラス越しに見え、奥に町家風の建物があって、落ち着いた雰囲気で気に入っています。

 

この前本を買った其中堂さん。

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その少し先にスマート珈琲店があり、三条通手前に、以前松茸の季節にこのブログに書いたことがある、旬のものを売るお店、とり市さんがあります。

kyoto-seikatsu.hatenablog.jp