京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

荒神橋 リバーバンク

ブログ最初の話題が「閉店」とは、なんですが…

50年以上の歴史がある喫茶店、リバーバンクが6月いっぱいで閉店するというツイートを見て、行ってみました。荒神橋西詰にあります。

 

前を通ったことは何度かありますが、入るのは初めてです。

カウンターの奥様らしき笑顔の美しい女性が迎えてくださいました。

 

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ガラス越しの緑が心地よく、優しい雰囲気のご主人がメニューを持って来て、「今日はあいにくケーキがすべて売り切れてしまって…ホットケーキならあります」ということでしたので、ホットケーキを食べるほどお腹がすいていなかったのですが、せっかくなのでホットケーキとコーヒーのセットにしました。

 

向こうの席ではお父さんと小さな女の子がクリームソーダを飲んでいます。

 

ホットケーキセットは折式にのせてありました。さすが京都です。

 

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クリームソーダのソーダ水は古典的な緑色、ホットケーキに添えてあるのはバターでなくマーガリン(たぶん)なのも、ここでは郷愁を誘います。

ホットケーキはホームメイドっぽい感じです。

 

このお店は鴨川ホルモーの映画のロケにも使われたそうです。私は本は読みましたが映画は見ていないので知りませんでした。

 

閉店を惜しむお客さんたちが次々と訪れているようです。年配女性のグループが帰ったあと、「寂しくなると言ってもらってありがたい」と店主夫妻が小声で話しているのが聞こえました。

 

もっと早くここを知っていればよかったな。

 

窓のすぐ外に見える荒神橋は1855年皇居炎上後、天皇移動のために架けられたということで、1953年11月、デモ行進中の学生100人が橋上で警官隊と衝突し、学生10数人が欄干もろとも転落した荒神橋事件があったところです。(参照:京都観光Navi

http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=3000039 )

 

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バーバンクの外観です。左に荒神橋の欄干が見えます。写真では見えませんが、下を鴨川が流れています。