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京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

後祭と還幸祭

祇園祭には還幸祭というのがあって、御神輿が京都市内の中心部をぐるっとまわってから八坂神社に帰り、真夜中に暗闇の中で儀式をするというのを一度見てみたいけど、ひとりではちょっとと、東京の友人へのメールに書いたら、彼女も見てみたいといって、後祭に来る事になりました。

この前の日曜日(24日)、前日から来ていた友人と待ち合わせ、四条御池の交差点で山鉾巡行を見ました。

9時半に山鉾が烏丸出発というので、9時に行きましたが、辻回しが見たいという友人と、まあまあの場所を確保できました。

 

いつも京都は(といっても5年ぐらいしか知りませんが)この時期が一番暑いような気がするのですが、今年は晴れたり曇ったりして涼しい風が吹いていたので楽でした。

 

人が多いので日傘はさせないというのに、帽子と手袋を忘れ、顔にはUVファウンデーションは塗っていたものの、無防備な腕がだいぶ日に焼けてしまいました。

 

常に先頭と決まっている、くじ取らずの橋弁慶山、次に北観音山が現れました。

橋弁慶山は有名な弁慶と牛若丸が最初に出会った場面を表しています。

北観音山は山ではありますが、鉾のような形をしているので、さっそく辻回しがありました。

辻回しは、まず縦に平たく切った竹を平らに並べ、水をかけて滑りやすくしたところに鉾の前輪が乗るまで引っ張ってきます。

 

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車軸のくぼみをつけたところにロープをかけ、回したい方へ引き手が行って引くと、鉾が30度ぐらい回ります。それを繰り返して90度まわったところで、普通に前進して行きます。

 

 

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鉾の前に乗っているふたりの扇子を持った人(なんと呼ぶのか調べてみたのですがわかりません)が、扇子を上下表裏動かしてから、「そーれ」と言って綱につかまって身体を前に倒しながら扇子を前に出すのに合わせ、引き手が引っ張って重そうな鉾が動き出すとわくわくします。

 

次々と物語を表現したり、古くから伝わったり現代の画家の絵を織ったタペストリーを飾った山が続きます。最後はくじ取らずの復興なった大船鉾。大きいので辻回しも迫力がありました。今年は竜頭が完成してつけられています。

 

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後祭は10基で前祭より少ないですが物足りないということもなく、そんなに間があかずに花笠巡行がやってきました。

 

子どもたちの御神輿、武者行列、馬に乗った稚児、鷺舞、きれいどころが乗った山車、太鼓など。

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ごめんなさい、芸妓さんよりおにいさんたちが大きく写ってしまいました。

寺町のアーケードあたりでしたら、間近で見られます。

 

この後、祇園でランチをして、いったんそれぞれ帰って、また夜9時に河原町通四条通交差点で待ち合わせました。

友人は待ち合わせ場所に来る途中御神輿に出会い、すっかり熱気に興奮してしまい、私が去年八坂神社までついていこうかと思ったというのも理解できたと言っていました。

 

そこで西御座が通るのを見届けましたが、西御座は最後のはず、思ったより早く中御座と東御座は通ってしまったようなので、八坂神社石段下へ向かいました。

 

御神輿が通る経路図ではまっすぐ四条通を通るように書いてありますが、途中で見かけなかったのにどこへ行ったのでしょう?

しかし無事に御神輿がきて、観客もかけ声に合わせて手拍子したり、もう気分は一体となっていました。御神輿を頭より高く持ち上げてゆする「差し上げ」にも拍手。今時の俳優にはいない、映画に出したいような面魂の人がたくさんいる、という友人のことばに同感でした。

 

その後境内にはいって再び御神輿が来るのを待ちました。

1基ずつ順番に来て本殿前の舞殿のまわりを3周?まわり、差し上げなどして、舞殿の中に安置され、午前0時になると、明かりがすべて消されました。御霊が御神輿から本殿へ移る御霊移しが行われるのです。

ガイドブックなどには真っ暗闇と書いてありますが、都会の中心ゆえ、思ったほど真っ暗ではありませんが、舞殿の中は暗くて見えず、和琴の音と「オ〜〜」という声だけが神殿の屋根の下に聞こえるのはたいへん神秘的でした。

 

一度は体験したい行事、今年思い切って行ってよかったです。