京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

水無月(お菓子)

去年も書いたのですが、関東では見た事がなかったのですが、京都では、6月にその名も水無月というお菓子を食べる習慣があるそうです。

30日が水無月の日なのだそうですが、その日は夏越の払えといって、神社にしつらえられた茅の輪をくぐって半年の厄を払い、残りの半年の無病息災を願う日で、お菓子の水無月も厄払いのお菓子と言われています。

旧暦の水無月は梅雨も空けていよいよ気温が上がり、川が氾濫したせいで疫病が発生することもあったので、夏を無事に越せるよう願いを込めた行事をしたものと思われます。

 

お菓子の水無月は、ういろうの上に小豆がのせてあるのですが、これは、貴族たちが氷室の氷を食して涼味を楽しむのを真似したい庶民が、とても氷など夏に手に入らなかったので、見た目をまねてお菓子を作ったものなのだそうです。

 

30日まで待たずとも、6月になるとお菓子屋さんには水無月が登場します。

1年中作っているお店すらあります。

 

今日は朝晴れていて、時間もあったので、いつも長蛇の列ができている出町柳のふたばさんに行って、水無月を買ってきました。ちなみにふたばさんは、「豆餅(普通「大福」とか大福餅とか呼ばれているものです)」が有名で、並んでいる観光客や地元の人のお目当ても、豆餅が多いです。

 

水無月はというと、私は黒砂糖のが好きなのですが、今回はスタンダードな、見た目が氷に少しは近い白いういろうに小豆のと、抹茶のういろうに大きな黒大豆がのっている、少し小振りのにしました。ただの抹茶ではなく、「柳桜堂の」と書いてありました。京都に生まれ育った友人が、お抹茶はここのがいいと言っていたお茶屋さんです。

 

黒大豆抹茶の方は、お茶のほろ苦さで甘みが押さえられていて、おいしかったです。白い方は普通に甘くおいしいですが、私はやはり黒砂糖か抹茶の方がさらに好みです。

 

今年は写真を撮るのを忘れませんでした。

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