餃子王
東京から友人たちが京都に研修旅行に来て、夕食に誘ってくれました。
去年会った人もいますが、4年ぶりの人も。
お店は友人がどうしても行きたいから予約しておいた、ということでした。
その名は「餃子王」。
東大路に面した疎水の近く、警察署の斜め向かいあたりですが、名前から想像するのと違う小さいお店で格子戸が閉まっているので、知らないとちょっと入りにくいかもしれません。
開けて中に入ると、カウンターは数人の先客でいっぱいです。奥の座敷にふたつ座卓があり、片方が私たちのためにあけてありました。
友人たちはホテルでタクシーを呼んでもらって来たそうですが、運転手さんに地図を見せようとすると、「店の名前を言ってもらえばわかります」と言うので、店名を告げるとシーンとしてしまったとか。「きっと観光客だから祇園かどこかの有名店に行くと思ったのよ」と友人。
友人たちのうちのふたりは前の週にも仕事で京都に来て、口コミで耳にしていたこのお店に入って、最初はふたりで半分ずつ、などと言っていたのが、全種類食べてしまったそうです。全種類といってもそんなにたくさんではないとはいえ、やはり女性ふたりにしてはかなりの量です。
店名のとおり、餃子が主体です。焼き餃子、水餃子には日替わりでいろいろな地場野菜を使っているようです。炒め物と麺もあります。
調理しているのは中国人夫妻で、夜は日本語が達者な若い男性(ぐるなびの口コミによると息子さんらしい)が きびきびと注文をとったり運んだりしていますが、昼は日本語が通じないので、紙に注文したい料理の番号を書くのだそうです。
餃子王の「王」も名字らしいということです。
久しぶりの再会を喜び、おしゃべりしながら、本場の味を楽しみました。
鉄道の旅で言った北京の胡同の小さなお店も水餃子がおいしかったけど、あの店のおじさんは今日も餃子を作って地元の人たちに喜ばれているのだろうな。