京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

祇園祭の鉾(7月13日)

鉾はどうなっているのかな、と思って、四条通まで行ってみました。

 

四条通を大丸デパートから烏丸通の方へ少し行ったあたりに長刀鉾があります。

もう組み立ては済んでいて、粽(ちまき)やお守り、記念品を置いている売店もやっていました。(12日に引き初めが行われました)

 

宵山には近寄る事すらたいへんな長刀鉾ですが、まだ人が少なかったので

何があるのかゆっくり見られました。

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長刀の先に小さな粽がつけてあるお守りを選びました。

初めて見たのですが、前からあるのでしょうか。

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山鉾巡行の際、くじ取りなしで常に先頭であることが決まっているからでしょうか、

長刀鉾の粽が一番人気なようで、「午前中で売り切れました」という声が聞こえた年も。

街を歩いていても玄関先に飾ってあるのを一番よく見かけます。

 

東京にいたころは「粽っておいしいの?」などと質問してしまいましたが、

食べ物ではなくお守りなんです。藁を芯に熊笹を巻いて作っているらしいです。

 

どこの粽にも「蘇民将来の子孫也」と書いた護符がついていますが、

これは、その昔神様が身をやつして訪問した時に、蘇民将来だけが招き入れて

歓待したので、神様が子々孫々健康で厄難に遭わず暮らせるようにしてやろうと

約束したからだそうです。

自分は蘇民将来の子孫だなんて、嘘ついていいのかしら、と思いつつ

うちでも門口につけています。

 

烏丸通を渡るとすぐの所に函谷鉾(かんこぼこ)があります。

函谷鉾は1500円で粽と鉾に登るのとタペストリー見学がセットになってました。

粽だけだとどこもたいてい千円のようです。

値段のことばかり言うのもなんですが…

下の写真は去年の函谷鉾の引き初めの様子です。

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道路の反対側には月鉾があります。

月鉾の浴衣地を張った団扇もおすすめです。

この月鉾をしまってある木造の建物、京都に来たばかりの頃は

閉店した居酒屋だとばかり思ってました(汗)。

 

そして室町通を南に少しはいった所に鶏鉾、四条通から北には菊水鉾、

さらに北に進むと山伏山があります。

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山伏山では茅の輪くぐりをさせてもらいました。

以前使っていて今は大切に保存してあるタペストリーや、

巡行のときに使うけれどもそれまでははずしてある懸装品、人形などは

室内に安置してあります。

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15日11時から護摩を焚くそうです。

 

昨年は11日に月鉾、鶏鉾、菊水鉾を建てる所を友人と見学しました。

最高に蒸した日(と私には思えました)でへとへとになりました。