鞍馬寺
2両編成ですが、11月は電車の本数が多いはずにもかかわらず、けっこう混んでいて、皆さん鞍馬寺に行くのかなあ、と思ったのですが、半分以上の方が一つ前の貴船口で降りて行かれました。出で立ちもハイキング用なので、歩きながら紅葉を楽しむのでしょう。
鞍馬寺の駅に降り立つと、駅舎には赤い天狗のお面が飾られていました。和風でなかなか感じが良い駅です。外にも大きな天狗のお面がありました。雪で鼻が折れてしまったと聞いていましたが、直したか、新しいものと取り替えたようです。
山門(仁王門)は駅からすぐ近くにありました。
さすがに東福寺や街中の神社仏閣ほどは人が多くありません。
狛犬ならぬ虎が可愛らしいです。
「ん」の方は柔和な表情をしています。
順路を進んで行くと、お社があったり、湧き水とそれを詠んだ和歌の碑があったり。魔王の滝というのもありました。魔王と言いましても、悪鬼ではなく、大地の霊王・護法魔王尊ということです。
入り口でいただいたリーフレットには、「鞍馬山は、すべてのいのち輝く世界のために、明るく暖かく力強く生きるための活力を、本尊『尊天』からいただくための浄域です」と書いてあります。
尊天とは、
慈愛ー月の精霊ー千手観世音菩薩
光明ー太陽の精霊ー毘沙門天王
活力ー大地(地球)の霊王^護法魔王尊 の三位一体だそうです。
「愛と光と力の像 いのち」というオブジェもありましたよ。
パワースポットとして人気があるというのもわかる雰囲気があります。
文楽・歌舞伎の「義経千本桜」に登場する兵法の達人、鬼一法眼を祀った鬼一法眼社もありました。
本殿金堂までずっと登り道です。土のところと、階段とありました。
足に自信がない場合には、ケーブルカーもあります。
見晴らしの良い金堂のところに着く頃には、若い人でも息を弾ませていました。
でも、森の香りが清々しくて、気持ちが良かったです。
こちらが金堂です。
お参りして御朱印をいただきました。
2冊目の御朱印帳の最後のページでした。開いてお渡しした時に、髪の毛が1本落ちてしまったようなんです。それで、お坊さまが書いてご朱印を押して返してくださる時に、「これは私のではないですよね」と髪の毛を指差して言われました。面白い方にいただけて良かったです。
ここまで登った甲斐あって、遠くの山々と紅葉や山茶花などを眺めて楽しむことができました。
残念ながら、奥の院と木の根道、貴船神社へ抜ける道は、この間の台風による倒木のため通行できなくなっていました。
というわけで、来た道と同じ道を戻りました。
帰りの電車は運よく展望電車「きらら」でした。
ガラス窓が大きく、片側の座席が窓の方を向いています。
紅葉のトンネルも、普通の電車でも綺麗でしたが、窓が大きい分楽しめました。
空の広さが感じられて爽快でした。