京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

宵山 役行者山の護摩焚き

午後2時から役行者山で聖護院門跡の山伏が護摩を焚くというので、行って見ました。

役行者とは、山伏の親玉」と誰かが説明しているのが聞こえましたが、修験道の開祖だそうです。

2年前くらいに通りかかった時は、それほど苦労しないで見ることができたように思うのですが、今回、北側から行ったのが失敗でした。南から行かないと、何をしているのかほとんど見えません。

私が着いたのは10分前くらいになってしまったので、すでにたくさんの人が。

f:id:k-yoshiko:20170724230441j:plain

 

山伏たちが町会所の御神体のところに入って行って、しばらくして出てきました。

腰に毛皮をつけています。女性もいました。

 

 

f:id:k-yoshiko:20170724230744j:plain

まず、山伏問答により、本物の聖護院門跡の山伏かどうか確認します。

質問に対し、丁々発止で答えます。歌舞伎の勧進帳みたい!と思いましたが、そういえば勧進帳義経と弁慶一行が山伏になりすまして安宅の関を通ろうとする話ですから、勧進帳の方が山伏問答を取り入れたのですね。元々は能ですが。

 

読経と護摩焚きが始まると、煙がもうもうと立って、風下にいたので煙かったです。

家に帰っても煙の匂いが鼻から取れない感じ。

f:id:k-yoshiko:20170724231551j:plain

儀式終了後に、檜葉や御幣をいただいて帰ると厄除けになるそうです。12時ごろから行っていないと無理と近くの方が話していたので、諦め、鯉山を見に行きました。

鯉山もご存知のように鯉は滝も登るといわれていることから、縁起が良いのと、立派なベルギー製タペストリーがあるので人気があります。

 

f:id:k-yoshiko:20170724232807j:plain

 

近くのお家がまだ屏風祭をやっていてくださったので、見せていただきました。

外から見えるようにいつもは開けていない戸口や窓から見せてくださっているんです。

毎年見せていただいていますが、中庭が涼しげな素晴らしい建物です。

f:id:k-yoshiko:20170724233126j:plain

f:id:k-yoshiko:20170724233136j:plain

 

f:id:k-yoshiko:20170724233209j:plain

窓からは金屏風と生花、鉾の飾りが見えます。奥のお座敷には食卓が設えてあります。

京都生まれの人の話では、下々に屏風など見せ、奥では仕出し屋さんからお料理をとって、客人や親戚などと会食をするのものなのだとか。

 

さて、提灯に火が灯ると風情が増すのですが、人がますます増えて身動きが取れなくなりますし、猫たちが待っているので、帰ることにしました。

f:id:k-yoshiko:20170724234306j:plain

 

前祭の月鉾はもう解体されてこの中で、来年の出番を待っています。

f:id:k-yoshiko:20170724234207j:plain