京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

下鴨納涼古本まつり

8月11日から16日までは下鴨神社で恒例の納涼古本まつりがありました。

下鴨神社の糺ノ森(ただすのもり)は昔から夕涼みの名所だったそうで、外の道を歩いていても、塀越しの鬱蒼とした糺ノ森の木陰はひんやりしています。

 

とはいえ、真夏の日中はそれなりに暑く、古本市のお客さんたちも、うちわをもらってあおぎながら見て歩いていました。

 

私は15日に行ってみましたが、前日夕立があり、また空に黒雲がないでもなかったので、いつでもかぶせられるように本棚の上にはブルーシートが用意してありました。

商品が商品なだけに、猛烈な勢いのにわか雨に降られたら、どんなに大変か想像に難くありません。

 

美術書を主に扱っている書店、歴史本、児童書など、だいたい分野ごとにかたまってお店が出ているようでした。

 

f:id:k-yoshiko:20160819211516j:plain

 

境内には小川が流れています。

古本まつりのテントの後ろには木漏れ日と水が…

f:id:k-yoshiko:20160819213746j:plain

 

本殿に向かって右側の小川は泉川といい、この泉川のほとりとも言える、神社の塀の外側に、谷崎潤一郎が子ども時代を描いた「夢の浮橋」の舞台となった家があると知ったので、その昼尚暗いような径を通るときにはいつもどこだろうと思って見ていました。

 

f:id:k-yoshiko:20160819214047j:plain

これが泉川です。高野川から分流して下鴨神社境内を流れ、再び高野川に合流しているそうです。森の中のせせらぎ、というイメージそのものですね。

 

「泉川亭」と書いてある矢印の指す、茶室がいくつもある家がそうかな、とも思ったのですが、個人の家と言うにはあまりにも大きいし…

ですが、検索してみましたら、やはりそこなのでした。幼少の頃の谷崎潤一郎だけでなく、川端康成も住んでいたことがあり、「古都」を執筆したのだそうです。

 

最近では日本の企業が所有して大規模改修して、会社の賓客を接待するのに使っていたそうですが、リーマンショック後に香港系ファンドの会長に売却してしまったとか。

日本の企業による大規模改修のことを扱っているサイトを見つけました。

なんとも立派です! 私のような一般人は入って見る機会もないと思いますが…

 

http://www.ryaa-ko.jp/yama_at/_works/_page/34izumigawa.html