京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

祇園祭 前祭1

祇園祭は2014年から前祭と後祭と山鉾巡行を分けて行うことになりました。

今年は前祭の山鉾巡行は17日に、朝雨だった影響で懸装品にはビニールがかけられていましたが、無事に行われました。途中であがったので、去年よりはよかったです。

 

宵山山鉾巡行の前の3日間、普段山鉾が収納してある会所とか町家とか呼ばれる所にご神体が安置され、タペストリーなどの装飾品などが飾られ、お札や粽(ちまき・食べ物ではなく、厄よけに門先につけておくもの)をいただくようになっています。

子どもたちの(録音が多いですが)「つねは出ません。今晩限り…受けてお帰りなされましょう」と歌う声が、京都に生まれ育ったわけではない私にも懐かしく、夜美しく提灯がともった鉾町をそぞろ歩くのは、どんなに混雑していても、蒸し暑くても、年に一度の欠かせない行事です。

 

とはいえ、宵山の夜は歩行者も一方通行になるほどの混雑なので、山鉾の懸装品をじっくり見たいとか、セールをしている呉服屋さんなどをのぞくには(私ははぎれ目当て)、昼間出かけないと。

 

山鉾のある鉾町あたりでは、屏風祭というのもやっていて、町家やお店の窓からその家が持っている屏風、それと生け花などが見えるようにしつらえてあります。

 

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藤井絞さんです。りっぱな屏風、鉾の模型、祇園祭につきもののヒオウギの生け花が飾ってあり、写真ではうまく写りませんでしたが、奥に風情のある坪庭が見え、お家のかたが浴衣姿で通られるのが垣間見えて、昭和の映画の世界みたいです。

 

この写真は宵山が始まる前日に出かけたときのものですが、屏風祭は始まっていました。山鉾も長刀鉾や函谷鉾などはすでに仕上がって試し引きも済んでいましたが、まだ建てている途中の山もありました。