京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

五山送り火・鳥居

京都に住むようになって最初の年は出町柳の河川敷で「大」の点火を見てから橋の上に移動して「法」を見ました。

2年目はノートルダム女子大周辺から「妙」を見ました。

3年目はカナートというショッピングセンターの駐車場から大、妙、法、舟形を見ました。

昨年は自転車で「法」から「妙」、北大路を西に移動して舟形を見ましたが、移動途中で大文字と左大文字も見えました。

五山送り火は5分ごとに順番に点火されるので自転車でまわるにはちょうどいい具合なのです。すぐ消えるわけではないのであわてなくても大丈夫ですし。

 

というわけで今年はまだ見た事がない鳥居を見に行きました。

ネットでどこから見えるか検索すると、広沢池に行くと灯籠流しと舟形を見られるということで、美しい写真がアップしてありました。

広沢池で「鳥居形」の送り火を見る|編集部ブログ

 

今出川河原町のバス停で59番に乗って(京阪三条から10番、京都駅からもあります)、山越で下車して徒歩数分なのですが、初めての場所ですし町の中心部からはずれているので暗いし、グーグルのストリートビューで見たらうっそうとした山の中みたいでちょっと不安でした。山越という地名からして。

 

バスに乗っているのは皆同じ目的の人たちかと思いましたが、他の山の送り火を見に行く人たちが途中で降り、普通の路線バスとして日常的に使っている人が降りして、だんだん心細くなってしまいました。「広沢池には止まりません」などとアナウンスしています。

 

幸い2組のカップルが目的を同じくしていて、運転手さんにどこで降りたらいいか聞き、「この山越で降りて、このまままっすぐ行ってください」と言われていたので助かりました。

 

きれいに石を敷いた歩道なので風流な所と思われますが、造園業の植木がたくさん植えてある所や木立が暗くてひとりだったらかなり不安だったと思います。もしかして木の陰になっていて見逃して通り過ぎたのではないか、とか。

 

帰りは5分ぐらいに感じましたが、往きはもっと遠く感じました。

視界が開けて池が見えて来ました。

 

灯籠がすでに池に浮かんできれいです。

 

鳥居はかなり左の方にあるようなので、歩いて行きました。

点火する前からいくつか火がともっているのでわかるのですが、かなり先のようです。

ボート乗り場があり、人気でしたが、ボートを漕いだのはウン十年前、ちゃんと漕げなかったらどうしよう、と思ってやめておきました。

 

池を過ぎてすぐのところにある遍照寺で灯籠の受付をしていました。

 

結局池のふちではなく、田んぼのところから点火を見る事になりました。

 

なにやらかかしが一列にたくさん並んでいます。暗いのでどんなかかしかはよく見えませんが、中央に鳥居も作ってあります。

誰かが「ここ、かかしで有名な所」と言っているのが聞こえました。

 

今回は電子ブックを持って行かなかったので待ち時間がちょっと退屈でした。

まわりの人がどこのお店がおいしい、などと話しているのを聞くともなしに聞いていました。

 

予定通り8時20分に点火して、鳥居の形が浮かびました。

 

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しばし眺めてから、再び池の方へ移動しました。

ネットで見た写真のように灯籠と鳥居を両方入れて撮影するには遍照寺と反対の方へ行かないと。

もっとも、もっと望遠のレンズと三脚なしには上記のサイトのような写真は撮れないのだと今さらながら悟っていたのですが…

 

 

最初に横断歩道を渡ったところより少し右手に鳥居と灯籠を一緒に見られる場所がありました。

灯籠の数も最初見たときよりずいぶんと増えていました。

 

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autoでカメラにお任せして撮りました。鳥居にピントがあって、灯籠がぼけてしまいました。相変わらずカメラを使いこなせていません。

雰囲気はわかるでしょうか。

 

両親、祖父母、祖先のことに思いを馳せながら家路につきました。

 

市内の交通規制が順次解除されているところで、道路が少し渋滞していました。