京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

宵宵山

今日は台風の影響で雨が降ったりやんだり。

風も強まっています。

今日の宵山は支障なかったでしょうか。

明日の山鉾巡行はどうなるのか心配ですね。

 

去年、一昨年とも宵山には昼間行ったので、

やはり夜に提灯に明かりが灯った風情を楽しまなくてはと

昨日夕方から宵宵山に行きました。

 

四条河原町でバスを降りました。そのあたりには山鉾はないのですが

鉾町目指して歩く人で四条通歩行者天国もいっぱいです。

 

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歩いているうちに日がとっぷりと暮れました。

烏丸通にだいぶ近づいたところで右手に長刀鉾が見えて来ました。

囃子方も乗っています。

人が多いのでカメラを差し上げて撮影するようです。

 

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人の流れに乗って西に向かって歩いて行くと、

烏丸通の向こう側右手に函谷鉾、さらに向こうの左手に月鉾が見えます。

 

私は右折して烏丸通の孟宗山に行ってみました。

中国の孝行話を集めた「二十四考」のひとつで、病身の老母のために

真冬に筍を掘りに行った孟宗が一生懸命掘っていると

なんと雪の中に筍を見つけたという話を題材にしているそうです。

 

今年はくじ取らずの長刀鉾に次いで2番目を引いたとのこと。

 

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この入り口をはいって通路を通り抜けると

 

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幕の奥に孟宗の人形が安置されています。

写真には写っていませんが、左には延命地蔵尊があります。

孟宗山の手ぬぐいは小さな筍などをちりばめたデザインでかわいらしいので

よほど買おうかと思ったのですが、今回は見送ってしまいました。

 

また四条烏丸の交差点に引き返して、函谷鉾の方へ。

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昨日上った函谷鉾。宵宵山ともなると渡り廊下にも人がいっぱいでした。

 

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月鉾のあたりも大混雑。蒸し暑いです!

 

宵山宵山は車は通行止めですが、人間も一方通行や侵入規制があります。

 

室町通は人が多すぎて、鶏鉾の方へ入らせてもらえませんでした。

直進するしかありません。

四条花笠鉾がありました。

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人々が取り囲むように立っていると思ったら、ちょうど花笠をかぶった子どもたちが

笛に合わせて鉦をたたきながら踊り始めました。

この子たちが大きくなる頃にも日本が平和な国であってほしいものです。

 

この辺で引き返すことに。

 

西の洞院通をふとみると、蟷螂山が。行ってみる事にしました。

何度も火災にあって比較的新しく再建された山ですが、動くカマキリで人気があります。

Tシャツなどのグッズもすぐ売り切れるようです。

 

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どことなくユーモラスな姿ですが、

蟷螂山 | 山鉾について | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会を見ると、

当町住人の四条隆資の戦いぶりが「蟷螂の斧」のようであったことから

当町住人の渡来人陳外郎大年宗奇が卿の戦死後25年後

1376年に四条家の御所車に蟷螂を載せて巡行したのが

始まりと言われている。と、書かれています。

悲壮な由来なのですね。

 

菊水鉾の町内には菊水の井という名水の井戸の跡があるそうで、

お茶席が設けられています。

そこで出されるお菓子「したたり」(能の「菊慈童」に由来)や

食べられる粽が厄よけ粽などと一緒に売られています。

ミニ粽のストラップはお守りになるし、かわいらしいので

友人や妹にあげました。

 「不老長寿と商売繁盛」が菊水鉾のご利益です。

 

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きらびやかですね。

雨等に備えてビニールがかけられています。

 

菊水鉾の食べられる粽は私には量が多いので、四条通の「若菜屋」さんで

バラ売りの粽、白と黒を一本ずつ買って帰りました。

 

明日は台風がそれますように。