下鴨納涼古本まつり@糺ノ森
昨日でしたか、「古本まつり」の幟を見かけたので、今日午後から行ってみました。
今日が初日でした。
か
会場は糺ノ森の中です。
テントの裏手には小川が流れていて、小さいお子さんを遊ばせているお母さんもいました。
ずっと向こうまで各古書店のテントが立ち並んでいます。
一番南の突き当たりにはビールとかき氷の売店がありました。
整然と本が並べてあるお店。
かと思うと、いっぱい積み上げてあるお店も。掘り出すのが結構大変そう。
今日は夕立がなくて幸いでしたが、このところ数日間夕方になると雷雨という日が続いていました。期間中はないといいですね。16日までです。
読み終わってからどこに置こうかと思うと、ちょっと手が引っ込みがちですが、文庫本1冊と、ちょうどほしいと思っていた古語辞典300円也を買いました。
古語辞典の前の持ち主(高校生でしょうか?)はちゃんと満遍なく、でも丁寧に使っていたようです。
糺ノ森は昔から夕涼みの名所だったそうです。直射日光が遮られ、木漏れ日が少し差し込む森は、蒸し暑かったものの、街中に比べたら随分ましです。
扇子かうちわを持って行った方がいいですけど。
100円ごとに一個のスタンプを2000円分集めると、景品をいただけるそうです。
御手洗祭(下鴨神社)
7月22日から30日まで、下鴨神社では御手洗祭が行われました。
私は27日に行って来ました。
朝9時過ぎに行ったら、人もまだ少なかったです。湧き水なので夏でも冷たいのですが、いつにも増して冷たく感じました。膝下ぐらいの深さです。
去年や一昨年は、もう少し深かったような気がするのですが、たくさん人がいたぶん水位が上がっていたのでしょうか。
ロウソクに火を灯して水の中を歩いて井上社(御手洗社)の前にお供えします。
こうして穢れを祓って無病息災を願います。
タオルを持って行くか、濡れた足のまま履いても大丈夫なサンダルなどで行くことをお勧めします。
水に濡らすと文字が出るおみくじもありました。
ちなみにみたらし団子はこの水が湧き出る時の泡を模したものだとか。
地場野菜がお供えしてありました。
一旦外に出ましたが、鴨長明の方丈の庵を見に行くことにしました。
下鴨神社にはいくつか神社やお社がありますが、庵を復元したものは、河合神社の中にあります。道路の側から見たところです。
1丈(約3,3m)四方のワンルームに囲炉裏。鴨長明は、今でいうミニマリストでしょうか。
祇園祭は還幸祭もお忘れなく
後祭の山鉾巡行は、用事ができてしまって行けませんでした。
用事が済んでから御池通に行ってみると、山鉾はすでに通り過ぎ、花傘巡行の最後をちょっとだけ見ることができました。
祇園の各花街の芸妓さん、舞妓さんです。
人垣の後ろからなのであまりよく見えなかったものの、ちらっとでも見られてよかったです。鷺踊の子供達も人の隙間から見えました。羽を広げると、歓声が上がりました。
夕食後、還幸祭のお神輿とお祭りの夜の町を少しでも見たいと思って出かけました。
8時半ごろだったと思います。
烏丸通と三条通の交差点で、中御座神輿を先導する久世駒形稚児の一行が通りました。
稚児は馬に乗っていました。
三条通を西に進むと、復興準備中の鷹山のお囃子が聞こえてきました。
鷹山は豪華な曳き山だったそうです。
ごめんなさい、知識も技術もなくてボケボケ写真です。雰囲気だけご覧になってください。
お囃子を聞いているうちに、中御座神輿がやってきました。
東京と違って「ほいっと、ほいっと」という掛け声、担ぎ手は男性だけ、独特な熱気、これを見ずして山鉾巡行だけで帰ってしまってはもったいないです。
ずっと追いかけて行きたくなってしまいます。
が、今年はおとなしく帰りました。
提灯の灯る夜の風景も良い感じです。
京都に祇園祭を見に来られる方は、ぜひ、もう一泊して還幸祭もご覧になることをお勧めします。
鷹山は復興事業のご支援を募集しています。
宵山 役行者山の護摩焚き
午後2時から役行者山で聖護院門跡の山伏が護摩を焚くというので、行って見ました。
「役行者とは、山伏の親玉」と誰かが説明しているのが聞こえましたが、修験道の開祖だそうです。
2年前くらいに通りかかった時は、それほど苦労しないで見ることができたように思うのですが、今回、北側から行ったのが失敗でした。南から行かないと、何をしているのかほとんど見えません。
私が着いたのは10分前くらいになってしまったので、すでにたくさんの人が。
山伏たちが町会所の御神体のところに入って行って、しばらくして出てきました。
腰に毛皮をつけています。女性もいました。
まず、山伏問答により、本物の聖護院門跡の山伏かどうか確認します。
質問に対し、丁々発止で答えます。歌舞伎の勧進帳みたい!と思いましたが、そういえば勧進帳は義経と弁慶一行が山伏になりすまして安宅の関を通ろうとする話ですから、勧進帳の方が山伏問答を取り入れたのですね。元々は能ですが。
読経と護摩焚きが始まると、煙がもうもうと立って、風下にいたので煙かったです。
家に帰っても煙の匂いが鼻から取れない感じ。
儀式終了後に、檜葉や御幣をいただいて帰ると厄除けになるそうです。12時ごろから行っていないと無理と近くの方が話していたので、諦め、鯉山を見に行きました。
鯉山もご存知のように鯉は滝も登るといわれていることから、縁起が良いのと、立派なベルギー製タペストリーがあるので人気があります。
近くのお家がまだ屏風祭をやっていてくださったので、見せていただきました。
外から見えるようにいつもは開けていない戸口や窓から見せてくださっているんです。
毎年見せていただいていますが、中庭が涼しげな素晴らしい建物です。
窓からは金屏風と生花、鉾の飾りが見えます。奥のお座敷には食卓が設えてあります。
京都生まれの人の話では、下々に屏風など見せ、奥では仕出し屋さんからお料理をとって、客人や親戚などと会食をするのものなのだとか。
さて、提灯に火が灯ると風情が増すのですが、人がますます増えて身動きが取れなくなりますし、猫たちが待っているので、帰ることにしました。
前祭の月鉾はもう解体されてこの中で、来年の出番を待っています。
橋弁慶山曳き初めと黒主山
橋弁慶山の曳き初めを見学しました。
11時開始の5分前ぐらいに着くと、ご神体の弁慶と牛若丸の人形はもう載っていましたが、準備が続いていました。
昨日曳き初めをした他の山は一般人の参加もできたようですが、ここは関係者のみ。というのは、この山は綱を引くのではなく、直接持つからなのですね。
車輪が付いているので、まっすぐ進むときはまあ簡単と思いますが、辻回しはかついで行うので力が必要です。
準備が整い、「黒主山」と書いたTシャツを着た関係者の方々が担いで道の真ん中に移動させました。
先頭をドラを叩く人が歩き、和服に黒紋付の羽織の男性、その後ろに橋弁慶山が進みました。
信号が変わるのを待って、烏丸通の真ん中まで出ると、肩に担いでぐるっと方向転換。
町会所の前を一旦通り過ぎ、室町通?まで行って、もう一度辻回し。
その間に、町会所の前に、長い竿の先がさすまたみたいになっている道具を持った男性が現れて、電線を持ち上げました。
そこに山が戻って来ました。
戻って着た山は町会所にぴったり沿うように置かれました。
見ていなかったのですが、多分弁慶と牛若丸は屋内に移動したことと思います。
暑い中お疲れ様でした。
近くには登竜門を意味する鯉山があり、タペストリーなどの宝物を拝見するのがお勧めですが、今日は時間がなかったので、そのまま黒主山にうちわを買いに行きました。
黒主山です。
桜の花が目印です。厄除けちまきにも桜の花がつけてあります。
黒主山はマンションの一階にあります。
関係者の「イナ・バウアーと言われてるんですよ」に、「ほんとだ、イナ・バウアーみたい」と拝観者が言ってました。少々古いけど、言われてみればそうですね。
桜を見上げているのだそうです。
京都の地場野菜やお餅が備えられていました。タペストリーなどは巡行の当日には山を飾ります。
黒主山には泥棒よけのご利益があるそうです。悪事よけとも。
山を飾った桜は翌年の厄除けちまきの飾りになるそうです。
うちわはこちら。柄と形が違うものと2種類ありました。
歩いていくと、役行者(えんのぎょうじゃ)山がありました。
ここでは23日に聖護院の山伏が護摩を焚きます。保存会のホームページによると午後2時ごろだそうです。儀式に使われた檜葉や御幣をいただいて帰ると厄除けになるとのことです。
前祭 山鉾巡行
去年は菊水鉾が鉾町から出発するところから見ましたが、やはりせっかく京都に住んでいるのに全然見ないのはもったいないと、今年は御池通で部分的にですが、前祭の山鉾巡行を見てきました。
17日に行われました。
やはり河原町通との交差点は辻回しを見たい人でいっぱいでしたので、今年は少し外して、市役所の前で見ました。
去年は雨模様でしたので、山鉾もビニールをかけてありましたが、今年はお天気も回復して、ご神体と綺麗なタペストリーや飾りも見ることができました。
去年はいなかったカマキリ。
背景に木があって見づらいですが、鎌を振り上げたり羽を動かして愛嬌を振りまいていました。人気者です。
白楽天山です。写真に写っているのは18世紀ベルギー製タペストリー「女狩人」。
曳き手も国際色豊かでした。
鶏鉾の見送(後ろに懸けるタペストリー)もベルギー製ゴブランで、重要文化財です。
イーリアスを題材にしているそうです。
御池通の南側で見たるより北側で見る方が山鉾が近くを通りますが、ご神体の人形は南側を向いていることが多かったです。
おまけ
区役所前広場が掘り返してありました。ネット越しでよくわかりませんが。
さすが古都ですね。
祇園祭宵山
待ち合わせ場所の菊水鉾に向かう途中、長刀鉾のところを通ると、午前10時過ぎだというのに、厄除けちまきを買う人たちが長蛇の列を作っていました。
数年前午前中で売り切れてしまったことがあったからでしょうか。
四条通を西に進み、烏丸通を渡ったところには函谷鉾があります。
函谷鉾の町会所では、鉾を飾る立派なタペストリーなどが見られます。
友人も私もそのうち何か作ろうと思ってはぎれ等集めているので、祇園祭の時だけはぎれを売る呉服屋さんに行ったり、厄除けちまきをいただいたりしたあと、ランチとお茶をしました。
鉾町の家やお店では、檜扇の花や祇園祭にちなんだ飾り付けをしているところも多いです。檜扇も厄除けになると言われています。
屏風祭と言って、所蔵の立派な屏風を外から見えるように飾っている家もあります。
友人が知り合いのために安産のお札をいただいた占出山です。
山鉾巡行の順番を決めるくじで、今年は山1番を引いたそうです。なんでも、番号が若いほど安産になるとか。
暗くなって提灯に火が灯ると何とも言えない風情になります。
山芋とオクラをのせたお蕎麦と鴨やシメジなどの小皿にご飯という、夏らしいお手頃な日替わり定食にしました。
何しろ蒸し暑くて汗だくでしたから。
久しぶりに会ったので、少しゆっくり話したくて、冷たいお煎茶が嬉しい三条通の伊右衛門さんへ。デザートとおしゃべりを楽しみました。
友人と別れてから、山伏山へ行きました。
山伏山では、茅の輪くぐりができるんです。6月の夏越しの祓えに茅の輪くぐりをしそびれてしまったので、ちょっと並んで待ちましたが、くぐってきました。
この前去年のちまきを持っていくのを忘れたので、菊水鉾に返しに行き、霰天神山で火災除けのお札をいただいてきました。
家に帰ってしばらくして雷雨がありましたが、鉾町は大丈夫でしたでしょうか。
去年も巡行の日は雨模様で、台風が来た年もありました。
明日は近畿地方では竜巻が起きるかもしれないなどと、とんでもないことを天気予報で言っていましたが、お天気が持ちますように。