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京都生活 ー雨音に惚れてー

東京から京都に越して来て築90年?の家に住んでいます。見に来ていたときに降り出した突然の雨がトタンの部分に当たる音に惚れて決断した家です。おもしろいこと、すてきな場所、京都について感じたことについて綴ります。

節分なので吉田神社

昨日は節分なので、今年は吉田神社に行ってみました。

 

数年前に下鴨神社の豆まきに行って、豆を地面に落とさずダイレクトに受けるなどということはとてもできず、それでも幸いにも袋に入ったお餅を一つ拾えたことがありました。

全国各地に様々な行事が伝わっていることと思いますが、京都でも、あちこちで色々な儀式があって面白いと聞いたので、ちょっと調べてみましたら、比較的近いところでは、吉田神社、廬山寺、聖護院などが有名なようでした。

聖護院の山伏たちによる節分や普段公開していないお不動様の拝観にも心惹かれたのですが、今年は吉田神社に行ってみることにしました。

800も屋台が出て、賑やかそうなのです。

午後からのんびり出かけました。

 

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鳥居前には食べ物屋さんのほか、南天の箸を売るお店や昔ながらの射的などが並んでいました。

鳥居をくぐるとすぐに階段があって、本殿の方へ続いています。

 

階段を登りきると、3日の夜11時からの

火炉祭で燃やす古いお札や矢などが積み上げてありました。

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たくさんの協賛企業が豪華景品を提供する福引付きの福豆(200円)を一つ購入しましたが、私の年齢の数には一袋ではちょっと、いえだいぶ足りませんでした。別の豆が買ってあったので、そちらで補充しました。

なんと、景品には車もあるんですよ。

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素朴な表情のだるまみくじというのもありましたが、この前十日戎で鯛のおみくじをひいだばかりなので今回はやめておきました。

 

お参りしてから、両側に並ぶ屋台を見ながらブラブラ歩きました。

鯛焼き屋さんが何軒かある中、出町の鯛焼きというお店に人が並んでいましたが、出町に鯛焼き屋さんなんてあったかしら?

 

お寿司屋さんが出している屋台で恵方巻きの小さい方を買って帰りました。

 

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東京では恵方巻きの習慣はなかったし、こちらに移って来てからもしたことがなかったので、今年が初めてです。

夕食時まで置いておいたら、少しかたくなり始めていましたが、久しぶりの太巻き、おいしかったです。300円とリーズナブルでしたので、かんぴょうや卵焼き、きゅうりなど、オーソドックスで懐かしいものでした。

ピンボケですが、一応こんな感じです。

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大徳寺 聚光院

大徳寺は季節ごとの公開の時に公開している塔頭はだいたい見たし、中には友人たちを案内して何度も行ったところもあるので、すっかり油断していました。

聚光院が昨年3月から創建450年記念特別公開をしているのでした。

 

見所は、普段は博物館にある狩野永徳とその父松栄の襖絵(国宝)が、本来あるべきところにあるのを見ることができることです。

 

もう3月で公開は終わってしまうということなので、慌てて今日の午後に予約したのですが、よりによって今日は粉雪が舞う寒さ。

厚手セーターを着たので、帰りに買い物に寄った時に汗だくになるのも嫌だと思って、コートにライナーをつけずに行ったら、予想以上の寒さでした。

お寺の板の間は冷えるので、靴下は2枚重ねで行きました。

 

大徳寺の敷地に入って、少し歩くとすぐ見えるこの山門。

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この2階に千利休の木像が置かれたために、自分が通る頭の上に置くとはけしからんと、秀吉の不興を買って、利休は切腹を命じられてしまいました。たくさんの寄進をしたり、いろいろ貢献してくれた利休に感謝を表すために、お寺が置いたのだろうと推測されています。

 

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聚光院の中は残念ながら撮影禁止でした。

 

まず、お庭を拝見します。

狩野永徳が下絵を描き、利休が整えたと言われる「百積庭」。初代の沙羅の樹は利休が植えたものだったそうです。

 

国宝の襖は季節の移り変わりに沿って描かれていて、雪景色の裏側の部屋には春の雪解けが描かれていたり、部屋の角の直角を利用して立体感を狙ったり、面白い趣向が凝らしてあります。金泥に黒い墨で描かれています。金泥は今は茶色っぽくなっていますが、描かれた当時はストイックな中にも華やかさがあったのではないでしょうか。

 

そして、何と言っても楽しいのは、動物の絵です。猿は画家の家族を表現しているそうで、2匹の白い猿は天才の永徳と祖父、松栄本人はというと、肩身が狭そうにうつむいている黒い猿なのですって。

左側には虎と豹が描かれていますが、毛皮は輸入されていたものの、本物の虎も豹も見たことがなかった当時の人は、虎がオス、豹がメスだと思っていた、ということです。

 

襖絵は正座した目の高さに合わせて描かれているそうで、座敷の中にははいれませんが、廊下で場所を変えて座って見たりしました。

 

その後、利休150回忌に表千家が寄進した茶席「閑隠席」を見学。

俗世間から切り替える為の露地庭の先には刀を預ける棚があり、その横ににじり口があります。

井戸の滑車はなんと、織部焼

 

閑隠席は利休好みということで、時代を経ているためにますます「わび・さび」という言葉がぴったりでした。採光を抑えてあって、薄暗い部屋をほんのりと障子越しの光が照らしていました。それは、集中できるようにそのような採光にしたとのことです。

水屋の側の天井は一段低くて、高さは163センチしかないそうです。

亭主の謙虚さを示しているのだとか。

水屋を挟んで、正方形の床の間がある「枡床席」がありますが、こちらは天井も少し高く、明るくなっていて、お蕎麦などが供された席ということでした。

今も利休忌にお茶会に使われているのだそうです。

 

最後は2013年に建て替えられて新しくなった書院を見学しました。

ここではやはり普段は公開していない、千住博氏の、瑠璃色の背景に白い滝が迫力ある襖絵を見せていただきました。試行錯誤して16年もかかったとのこと。

ここでもお茶会が開かれるので、男性、女性の着物の色との調和も考えてあるそうです。

 

いつまた見る機会があるかわからないので、寒いけれど、行ってきてよかったです。

 

 

 

 

 

 

雪の下鴨神社で小正月の小豆粥

ゆうべ降り出した雪、寝る頃には止んでいましたが、朝起きると10cm以上積もって、まだ降っていました。

観光客ではなかなか遭遇できない雪景色を見にどこにいったものか?銀閣寺、金閣寺は前に行ったことがあります。

そういえば、今日は15日、下鴨神社のお粥祭の日でした!

蹴鞠や葵祭は見に行ったことがありますが、今年までお粥のことは知りませんでした。

糺ノ森の雪景色も見たいので、早速出かけました。

 

10時から祭事があり、お粥は先着とだけあって、何名分とは書いてなかったので、ちょっと心配しながら行きました。着いたのは10時半くらいでしたでしょうか。

すごく寒くて手水舎の竹を結んだ紐が氷っていました。

 

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手がかじかんで、デジカメのオンオフボタンも思うように押せません。

 

雪と赤い鳥居がきれいです。本殿に近い西側の入り口です。

 

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それなりにお参りの人がいました。

 

 

初詣の時には甘酒だったテントに、小豆粥を待つ人の列ができていました。

 

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熱々の小豆粥は、ほんのり塩味で、お餅も入っています。手袋がはめられないくらい手が冷え固まっていたのですが、小豆粥をいただいているうちに、感覚が蘇ってきました。

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元気が出たので、森と小川の方をそぞろ歩きました。水の豊かな地で、小川も何本も流れています。小径は、昔いくつもあった参道なのだそうです。

八咫烏(ヤタガラス)をお参りに行くための長い参道「烏の縄手」もありました。

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今日15日は毎年、三十三間堂で、新成人が晴れ着を着て的を射る通し矢が行われるということで、それもいつか行ってみたいものですが、あまり知る人が多くなさそうな、この下鴨神社の小豆粥もお薦めです。

 

 

 

 

 

 

 

目出鯛おみくじ

イムリーな更新ができず、6日のアヤメ、10日の菊どころでない、13日の十日戎(えびす)になってしまいました。

十日戎、「商売繁盛笹もってこい」の、えべっさんと言えば、大阪の今宮戎神社が有名ですが、京都の八坂神社にもゑびす神社があって、1月には十日戎があります。

10日がゑびす大祭ですが、8日から12日まで神事が執り行われ、福笹の授与もあります。

本当は11日の舞妓さんの奉仕による福笹、福餅の授与というのに興味があったのですが、9日の夕方に行ってみました。

招福マグロ奉納や宝恵かご社参は午前中でしたので、特に行事はやっていない時間帯でしたが、賑わっていました。

 

ゑびす神社は八坂神社のお守りなど授与しているところの横にある小さな神社です。

写真を撮るのを忘れてしまいました。

 

商売はしていないので、笹はいただかなくていいかなと思ったのですが、鯛のおみくじというのがあって、子供の魚釣り遊びみたいに釣っている人がいたので、思わず私も引いてみたくなりました。

大きな鯛には「目出鯛」と書いてあります。

おみくじ付きの鯛には「1年安鯛」。

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袋に輪っかがつけてあって、それを引っ掛けて釣り上げ、受付に持っていきます。

 

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幅が8cmぐらいですが、顔つきも可愛らしいでしょう?

 

小吉でしたが、嬉しいことが書いてあり、励まされました。今までの経験では、なぜか小吉の方が大吉よりいいことが書いてあるような気がします。

それにしても、「失せ物 必ず出る 物の間」には笑ってしまいました。私もそんな気がしているので。おみくじを書いた人もよく経験しているのではないかしら。

 

公式サイトはこちら

京都ゑびす神社【十日ゑびす大祭(通称 初ゑびす)】

 

 

年越しと初詣 喫茶・静香さん

誰より暇なはずの私だというのに、書く時間が取れないまま、もう明日は七草

年末は、25日に北野天満宮の終い天神に行きました。

北野天満宮では、毎月25日に天神市がありますが、12月は一年の締めくくりということで、終い天神と呼ばれています。

初詣より人が多いんじゃないか、という声も聞こえたくらい、たくさんの人で賑わっていました。

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すでに初詣の準備ができていました。

 

概ね境内には食べ物屋さんが多く、外の道には古着、骨董のお店が並んでいると言えます。

西側には鉢植え、お正月用の根引きの松など。

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私は気に入ったはぎれなど購入し、上七軒の老松のお店の前で炭で炙りながら売っているふの焼きを買って食べました。山椒が効いたスパイシーな味噌餡が入っていて、もみじ園でしか売っていないお菓子「大茶会」がなかった残念さの埋め合わせができました。

京都で最古の花街である上七軒でも、天神市の時には外に商品を並べているお店もあります。

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カステラ・ド・パウロに行こうと思ったら、だいぶ待つようで、午後も予定があったのであきらめ、途中今出川通の週末3日間しかやっていないパン屋さんプチ・メックか惣菜パンの種類が多いマリー・フランスで買って家で食べようと思って、自転車を漕いでいると、前に通った時は休業していた静香さんが営業していて、外に「フルーツサンド」など看板が出ていたので、思わず入りました。今出川通に面していて、千本通より少し西です。

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前は天井にヒビが入っていたりして気になっていたのですが、綺麗に直してあって、壁が白く明るい感じになっていました。レトロな床やテーブルと椅子は変わっていません。改装のための休業だったようです。

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何しろ、創業が昭和12年、なんでも静香さんという芸妓さんが始め、その後他の女性が引き継いだのだそうです。

京都に越してきて割とすぐの頃入った時、若い男性しか見えなかったのに、「いらっしゃいませ」と女性の声がして、不思議だと思ったら、カウンターの陰に小柄なおばあちゃまがいらしたのですが、その方がオーナーと思われます。

 

造りからして、昔は出入り口の右側でタバコを売っていたようですね。

 

今回は若い人ばかりが働いていました。

フルーツサンドにも惹かれたのですが、だし巻き卵のサンドウィッチというのが試してみたくなりました。

サンドウィッチのうち、半分がだし巻き卵、もう半分は普通の刻んだゆで卵をマヨネーズで和えたものです。

すごいボリュームでした。メニューには「ハーフ」というのがあったのですが、食べ盛りの学生でもなかったら、そちらで十分でしょう。小さなサラダが付いています。

パンの厚みも中身のボリュームを支えるためか、普通のサンドウィッチより心持ち厚めです。

 

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カツサンドには同じ経営の串揚げ屋さんのソースを使っていると書いてあって、それも美味しそうだなと思ったのですが、だし巻き卵サンドにもソースが使ってありました。美味しいのですが、味が強いので、おだしの味があまりよくわからないのがちょっと残念かな。

 

午後は京都ギリシアローマ美術館のイベントで、古代地中海文明がアジアに伝播し、いかに融合したかの講演を聞きました。

 久々にスケールが大きくて、中央アジアなどの見知らぬ異国の写真を見せていただきながら興味深いお話を聞いて、時間があっという間に過ぎました。

自家製のお菓子も美味しくて幸せになれました。

 

26日からは大掃除やら、雑用、お正月の準備など手抜きしながらも一応して、お正月を迎えました。

大晦日は、おけら参りと言って、八坂神社で火縄に火をもらって消さないように持って帰って神棚のお灯明をつけたり、お雑煮を炊く行事が今も受け継がれており、お参りに行く方も多いようです。

除夜の鐘もつかないまでも聞きに行きたかったですが、風邪引きの人が多い時期に、家に帰ってからお風呂に入れないのは辛いので諦めました。お隣と密接している京都の家では、あまり深夜にお風呂を使うのはご迷惑になるもので。

 

三が日、東京ではお澄ましに四角く切ったお餅のお雑煮でしたが、郷に入っては郷に従えというわけでもありませんが、丸餅で白味噌仕立てにしてみました。生協のお雑煮用白味噌、普通の白味噌よりさらに濃厚な感じで、濃いめにするとこっくりとして美味しいです。

 

初詣は下鴨神社に行きました。

縁結びの神様のところには若い人たち(若くない人もいましたが)が並んで順番を待っていました。ここには2本の木が途中でくっついている連枝の木があります。いらっしゃる機会がありましたら、よくご覧になってくださいね。

本殿のところには、干支別の小さなお社もあります。

 

御手洗池のところには、水につけると文字が浮かぶ水みくじを水につけている人たちがいました。

 

 

瑠璃光院

紅葉は見頃が過ぎてしまったとわかっていましたが、普段一般公開していないので、前から一度拝観してみたいと思っていた八瀬の瑠璃光院に、昨日行きました。

 

大原行きのバスで、八瀬駅前で降り、橋を渡って少し戻ると、瑠璃光院の矢印があるので、すぐわかります。それに、同じバスで、他にも降りたかたたちがいました。

 

京都市もこの辺りまで来ると、「山里」の様を呈しています。

かろうじて、まだきれいな紅葉もありましたが、いちばん見頃で散り敷く落ち葉が乾く前だったなら、どんなにか美しい事でしょう。

 

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それでも、だいぶ冬景色に近づき始めた晩秋の風景もよい感じでした。

 

八瀬という地名は、大海人皇子が矢傷をかま風呂で癒したことからついたそうです。

かま風呂というのは、サウナみたいなものでしょうか。

友人は、祇園祭の時に、この八瀬に泊まって、昼間祇園祭を見物し、夜温泉でゆっくりするのを年中行事にしています。

 

瑠璃光院の入り口に拝観料を払い、石段を上ります。

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拝観料2000円には少し驚きましたが、写経のお手本と用紙、ボールペンがいただけて、近くのルネ・イカール美術館にも入れます。(美術館は春と秋に期間限定で開館 入場は無料)

 

鯉を眺めながら小さな橋を渡ると、玄関があります。元は個人のお屋敷だったとか。

大正末から昭和の始めにかけて、数寄屋造りに大改築され、庭もその時に造営されたとのこと。

 

2階にあがると、写経ができるスペースがあって、机に向かっている人たちがいました。

 

先に進むと、左手に2面がガラス戸の部屋があって、紅葉その他の木々や、庭が見渡せます。雑誌やガイドブックに載る写真はその眺めですが、私はうまく撮れなかったので、公式サイトでごらんになってください。

rurikoin.komyoji.com

 

反対側の窓からはこんな景色

 

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阿弥陀三尊来迎図の前で、ご住職がお経を読んでいらっしゃいました。

 

御朱印が置いてあって、自由に取って、志は鳩摩羅什の記念碑(でしたか?)のための募金箱に入れてくださいと書いてあるところで、一心に記帳している女性がいました。

その人が書き終わって立ち上がったので、見ると、丁寧な達筆で上海市と書いて記名してありました。

 

 

1階に降りて庭を見ると、緑の苔に木漏れ日が当たり、せせらぎの水音が心地よいです。石を組んで段差が作ってあるところを、水が小さな滝のようの流れて音をたてているのです。これが「瑠璃の庭」です。

 

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お寺の反対側は谷に向かっていて、向こうのほうに山が見えます。

 

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帰りに、ルネ・イカール美術館に寄りました。

お寺に付随する施設だそうですが、おしゃれで官能的な女性を描いた版画を、コレクターの邸宅をイメージした建築に展示していて、お寺と、この美術館の取り合わせもなかなかおもしろく思えました。

 

帰りは叡山電車出町柳まで戻ってきました。

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レトロなホーム。

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帰ってから、かま風呂を見学するのを忘れてしまったことに気付きました!

また次の機会のお楽しみにしましょう。

 

icartmuseum.com

 

 

 

 

 

 

 

 

京都の紅葉 妙心寺退蔵院、大法院と北野天満宮

妹が東京から紅葉を見に来たので、一昨日(28日)、一緒に出かけました。

朝少しのんびりして、まず、前もって昼食付き参観を予約していた妙心寺の塔頭・退蔵院目指しました。

退蔵院といえば、「そうだ、京都行こう」というコマーシャルで、見事なしだれ桜が有名になりましたが、紅葉もきれいなのです。

 

ふたりでバスと電車を乗り継ぐなら、タクシーでもたいしてかわらないかと思いましたが、思ったより遠かったです。うちはどちらかというと、京都の東の方、退蔵院は西の端に近い方にありますので。

 

タクシー運転手さんが、北門の方が近いからと北門につけてくれました。

予約時間より1時間早かったので、南門近くの退蔵院に向かいながら、他の塔頭寺院も見ることにしました。

 

妙心寺は日本最大の禅寺というだけあって、広大な敷地に46もの塔頭寺院があります。

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公開はしていませんが、門の向こうに美しい紅葉の見える、雰囲気のよいお寺です。

 

天球院の竹に虎図も虎がかわいらしくて見たかったのですが、あとにして、「紅葉見ごろ」と書いてかった大法院に入ってみる事にしました。

 

散り敷いた紅葉はすでに茶色くなって、緑の苔と真っ赤な紅葉のコントラストは楽しめませんでしたが、木についている葉はまだまだきれいでした。

 

ここで紅葉を眺めながら、お菓子(栗のはいったでっち羊羹)と、お抹茶をいただきました(拝観料700円に含まれています)。おいしかったです。それに眺めもよいので、格別です。

 

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庭の向こうには山が見えます。京都市は大きすぎず、自然が身近にあるところがいいですね。

 

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のんびりとひと時を過ごし、退蔵院に行きました。まだ受付時間には間があったので、先にお庭を見ることになりました。

 

方丈(本堂)には国宝の瓢鮎図があるのですが、模写が外側に展示してあります。

そこに、しだれ桜と陰の庭、陽の庭があります。陰陽はものごとや人の心の二面性を表しているとか。併せて15の石が配置されているのは、15という数が完成を表しているからだそうです。

 

こちらが陰の庭。

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陽の庭。一部しか写真にはいりませんでした。

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売店で、友人がおいしいと言っていた餅どらを妹の連れ合いへのお土産に購入。

皮がもちもちして、ほどよい甘さだそうです。

 

水琴窟の妙なる水音に耳を傾けてから、奥に進むと、余香苑と名付けられた中根金作氏設計の昭和の庭があります。元々は竹やぶだったのが、竹の花が咲いて枯れてしまって、庭を造る事にしたのだそうです。池がひょうたんの形をしている事に気がつかなかったのですが、瓢鮎図に因んだひょうたん池だそうです。

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通常非公開の書院で食事をいただきますが、その前にビデオを見ながら解説がありました。

「退」という字は、日本語ではしりぞく、という意味ですが、中国語では隠徳を表しており、「退蔵」とは、隠匿を積むということだそうです。隠徳は、見返りをもらってしまってはだめなのだそうです。

国宝瓢鮎図には、ひょうたんを持った男とナマズが描かれています。小さなひょうたんでどうやってナマズをすくうか、という禅の公案(修行のための問題)です。

 

鯰という字は日本でできた漢字・国字で、中国語では、瓢鮎と書くのだそうです。

一説に、ひょうたんは自分の心、ナマズは人の心だそうです。

絵の上には上に高僧31人の回答が書かれています。

 

そのまま放っておくのがいいのだ、という回答もあるそうです。

3分の1ぐらいが中国からのお客様でしたが、禅の話なども即座に訳す通訳に感心しました。日本の文化に興味を持ってくれて嬉しいです。食事の時にお隣に座った方(日本人)が、中国語の響きがふわっといい感じだったとおっしゃってましたが、同感でした。

 

お腹も空いてきた頃、昼食になりました。お品書きには「名秋の昼」の題が書かれています。

 

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言わずと知れた精進料理です。「阿じろ」さんのお料理です。お汁に何か丸いものが、と思ったら、細いうどんを丸く巻いてあって、「達磨うどん」だそうで、ひと工夫してあるところが嬉しいです。(蓋をはずして写真を撮ればよかったのに)

 

食事をいただいた部屋の床の間の横の戸を開けると、通常非公開のかくれ茶室「

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囲いの席」がありました。

 

 

私たちはもうお庭は見学してしまったので、御朱印をいただいて、虎の絵のある天球院へ向かいましたが、残念!拝観受付は4時までで、15分ぐらい過ぎてしまっていました。

 

そこで、嵐電北野白梅町に行って、北野天満宮の紅葉苑に行きました。

いつもの紅葉まっさかりという感じとは違いますが、まだ葉が緑のもの、黄色っぽいものから真っ赤なものとグラデーションがきれいでした。

 

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ただ、もみじ苑の私の楽しみ、老松さんの「大茶会」がなくて、月餅だったのががっかり。月餅もわるくはないのだけど… 「大茶会」は白あんにお醤油と粒山椒という意外な取り合わせの配合が絶妙で、初めていただいた時は、「みやこの洗練の極み!」と感激したのですが。

 

月餅はバッグに入れ、北野天満宮のお隣のカステラ・ド・パウロに寄りました。平日ですが、けっこう人がはいっていました。

 

妹はパステルデナタ(エッグタルト)とカフェオレのセット、私はコーヒーと、一軒サンドウィッチみたいな、三角に折った紙ナプキンをかたどったというお菓子(名前は失念)にしました。ふかふかのスポンジに生クリームと卵黄のクリームがおいしかったです。

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追記(12月1日): 老松(上七軒にある和菓子店、上七軒は京都最古の花街)さんの月餅(香果餅)を今朝いただいてみたら、おいしかったです。月餅と言っても、皮と餡がはっきり分かれていなくて、全体に混ぜ合わせてあり、しっとりしています。やはりひと味ちがう、洗練されたお菓子になっています。

老松さんは有職菓子御調進所だそうです。

 

 

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